東北の高校生、カリフォルニア州で第3回TOMODACHIサマー2014MUFG国際交流プログラムに参加し帰国
2014年7月24日から8月7日まで、三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)協力の第3回TOMODACHIサマー2014MUFG国際交流プログラムがカリフォルニア州ロサンゼルスを中心に開催され、被災地3県(岩手,宮城,福島)から中・高校生26名が参加しました。このプログラムは米日相互理解を深めるとともに、将来、海外における留学、就業、国際交流などの動機創出を目的としています。スタディツアー、ホームステイから成る15日間は、生徒と引率教員を合わせた28名にとって、本プログラムは実りの多いものとなりました。
プログラム前半のスタディツアーで生徒は様々な場所に足を運び、現地の方と交流をしました。田中ファームでは、日系人である田中氏と出会い、彼の被災地支援に対する熱い思いを感じました。震災から3年が経過し、日本国内でも被災地以外では地震の記憶が薄れつつありますが、総領事公邸で南カリフォルニアの米協会の方の「我々は決して皆さんのことを忘れません」という言葉は参加者にとって非常に嬉しい言葉でした。プログラム後半に生徒たちはホームステイを体験し、あたたかいもてなしを受けて思い出深い時間をホストファミリーと過ごすことができました。
生徒たちは全米日系人博物館、ロナルド・レーガン記念図書館、ユニオンバンク社、ヤクルト工場、KTLAなどの施設や企業を訪問する中で様々な方と出会ったことを新たな夢を作るきっかけにもなりました。トリシア・トヨタ博士による講演を聞き、「高校卒業後はアメリカで勉強をした」と思う生徒や、ホームステイ家族温かい歓迎に感謝し「次はホストファミリーを日本に招待したい」と話す生徒もいました。
英語力向上、国際的視野の拡大など、さまざまな目的を意識して参加した生徒が集まりましたが、TOMODACHI世代として日米両国の交流そして繋がりを強化していきたいという想いを共感しました。参加者の岩沼咲季さんは「『世界』という大きな視野をもって、世界中の人々に貢献できる何かを発信していけるような人間になりたい」と述べました。
アメリカの心のこもった支援に対する感謝の念を胸に、この交流が今後も続きお互いの絆がより強固なものになることを願って、一行は日本に帰国しました。