カート・トン在日米国大使館首席公使が高田高校を訪問して、TOMODACHIプログラム経験者と対談
2013年6月17日、カート・トン在日米国大使館首席公使は妻の丸本美香氏とともに、アメリカの代表者たちが復興や希望への支援に多くの時間を費やした地域への初めて訪問をしました。彼は横田校長先生や他の先生方に紹介され、TOMODACHIプログラム経験者を含む10名の生徒と対談をしました。
横田校長先生は「多くの人々が我々の町は岩手県で最も被害が大きく、我々の学校はもっとも大きい犠牲を払い、生徒たちは落ち込み、悲しみに包まれ校内を歩いているように思うかもしれない。しかし私たちの生徒は元気で、熱意にあふれる子供たちです」と述べました。
10名の高校生のうち、二人がTOMODACHIプログラムの経験者、そして今年7月のTOMODACHIサマー2014ソフトバンク・リーダーシッププログラムに二人の二年生がさらに渡米します。アメリカのデル・ノルテ高校の代表団が2年かけて彼らの町の海岸へ流れ着いた漁船を返還するために今年の3月に高田高校へ訪問した時に交流した高田高校の生徒4人も対談に参加しました。
冬にデル・ノルテ高校の生徒と交流をした一人の生徒は、公使のコメントのあと、彼に野球部のサインがされたうちわを渡した。公使の隣での丸本さんとの会話も弾んでおり、時々ユーモアを交えたりもしていた。生徒はさらに、日本のなにがトン公使をそこまで魅了したのか、主席公使としての彼のミッションは何なのか、などについても質問をした。この対談が終わりに近づいた頃、公使は生徒たちに最後の質問を投げかけた。
「将来の夢は何か」
一人のTOMODACHIプログラム経験者は、「私のTOMODACHIでの経験を通し、他国の人たちと出会うこと、他の国だけでなく自分の国を知ること、そして地元にその知識を持ち帰ることがいかに大切かに気づいた。」と述べました。「多くのものを失い、困難に耐え続けてる人々のために、なにか役に立つことをしたい。」
それぞれの生徒が外国人の視点から見る日本に強い関心を持っており、広い理解と世界での経験を地域へ持ち帰る意思が深く根ざしていました。2015年の3月、教職員並びに生徒たちは陸前高田に新たに建設される校舎へ夢と希望を持って帰ることになっています。TOMODACHIイニシアチブは、この輝かしい未来を作り出すために活動を続ける生徒と教職員の緊密なコミュニティの1部になれたことを、とても誇りに思います。