TOMODACHI世代:壱岐薫平
壱岐薫平氏は、バークリー音楽大学提携校甲陽音楽学院に通うクラリネット奏者です。彼は歴史のあるスウィング・ジャズが好きですが、同時に自分自身で音楽も作ります。バークリー音楽学校に何をもたらすかという質問にイキ氏は、「日本のサムライ文化です」と答えました。現地では、アメリカ人の音楽家と協働し、日米の音楽の融合を作り出すことを目指します。
サントリー音楽奨学金「TOMODACHI Suntory Scholarship Fund」について、こちらをご覧下さい
壱岐薫平について
Q:このプログラムで何を一番楽しみにしていますか。
A: 僕はバークレー音楽大学へ行きたいと思ったのがやっぱりアメリカに行くことです。日本の人とは話すだけでは得られない現地の人と直接交流することによって、得られるたくさんのそのことを楽しみにしています。今回こういうTOMODACHIプログラムを通じてアメリカに行くことで、自分一人で行くだけでは、やっぱりちょっと緊張とかあるんですけれども、こういう立場で行けることで、よりたくさんのアメリカの現地で出会う違う文化の人達といろんな交流をできるんじゃないのかな、というのをすごく楽しみにしています。
Q:このスカラーシップを通して日本にどのような形で貢献していきたいと思いますか。
A:日本に貢献するなんて、そう大きい話しではないかもしれないんですけれども、僕は正直音楽を続けてきて、やっぱつらいなと思うことを今まで色々あったんですけど、その度に、歳上のミュージシャンのいろんないい演奏を聞いて、色んな演奏に励まされて元気をもらっています。あっ、やっぱり音楽っていいな、と思いながら今まで続けてきたので、今度は僕がそういう自分が大きくなったときに歳下のミュージシャンに、誰も一人も僕の演奏を聞いてもらって、勇気を与えたいり、元気を与えたいりして、小さい積み重ねがきっかけとなって、最終的に日本の音楽、文化っていうのがもっとより良いものになってく、ちょっとしたきっかけになれるんじゃないかなと思ってます。
Q:サントリーの音楽事業は音楽を通して文化の向上を目指していますが、それに対して、壱岐さんはどう思いますか。
A:僕は高校時代、吹奏楽部に所属していたので、オーケストラの演奏会とか大好きでよく聞いてたんですけど、サントリーホールというホールが本当に素晴らしいホールで、響きも素晴らしいですし、それから演奏会の内容も日本国内外の素晴らしいオーケストラの演奏とかいろんな演奏会があるので、そういう素晴らしい演奏を聞ける機会を作ってくれるというのが本当にありがたいことだと思います。それから今回みたいにTOMODACHIスカラーシップをもらってこういう若い音楽家に、そういう可能性を大事にして若い音楽家を育ててくれるっていうことに本当に感謝してます。
Q:今まで演奏してきた曲で一番気に入ったのは何ですか?でこの曲はどのように自分を表していると思いますか。
A:一番気に入っている曲は、やっぱり「Memories of You」っていうクラリネットのすごく有名な曲で、自分のライブとか度に演奏してきてるんです。実は僕が高校時代に一度スイスに部活の演奏旅行で行ってるんですけれどもその時には初めて仲間と一緒にジャズをして、演奏したのがこの「Memories of You」だったんですね。それをこっそり吹奏楽部の活動の陰で仲間で集まって演奏していたんですけど、それを聞いてくれた現地のキャストバーの支店長の集まるバーの人が「ちょっと一曲やってよ」って言って演奏させてくれて、それが一番最初に人前にジャズを演奏する思い出になりました。それからも断ることに自分のライブで演奏してきてるので、演奏する度にその思い出が一つ一つ増えていく、そういうすごく思い出の強い曲になってるので、この曲が一番大好きだと思っています。