TOMODACHI アラムナイ・ ハイライト:キーガン・ラップ氏(TOMODACHI次世代サミット2024より)
今月注目のアラムナイは、TOMODACHI Next Generation Summit 2024で感動的なスピーチを行ったキーガン・ラップ氏です。ラップ氏は、2020年に行われた「Building the TOMODACHI Generation: Morgan Stanley Ambassadors Program」のアラムナイです。このプログラムは、ワシントンセンターとの協力により、ワシントンD.C.で行われるプログラムです。
また、ラップ氏は、2021年にクイーンズ大学シャーロット校を卒業しました。大学卒業後、コロラド州でアメリコープに参加し、ハビタット・フォー・ヒューマニティで活動するなどしました。現在は、JETプログラムを通じ、鹿児島市の英語アシスタントを勤めています。将来、ノースカロライナ大学チャペルヒル校で地域社会と経済開発に焦点を当て、公共行政の修士号を取得する予定です。
2020年の春、私のキャリアにおいて最も大きな決断を下しました。それは、Building the TOMODACHI Generation: Morgan Stanley Ambassadors Programに応募することです。しかし、その頃、私はワシントンD.C.のアパートで夜の9時半、翌日のインターンシップに持参するお弁当の事を心配する事などにもっと神経を費やしていました。ノースカロライナの小さな町で育った私にとって、D.C.での生活は貴重な機会でしたが、「日本に行く」というのは当時の私には想像を超えるものでした。それでも、日本の学生と共に働くということは、私にとって非常に魅力的なものでした。
Building the TOMODACHI Generation: Morgan Stanley Ambassadors Programは、ワシントンD.C.で開催される、グループピッチコンテストを含む2週間のプログラムです。このプログラムでは、アメリカと日本の学生がチームを組み、日本の社会問題に取り組む機会が与えられます。本プログラムを通じて、私たちは日米の市民社会やパートナーシップ、ビジネス文化について学びました。私たちのチームは、「Project IMPACT」と題したプロジェクトを立ち上げ、中学校での倫理教育やキャリア教育を通して、震災の影響で増加した不登校を減少させることを目指しました。私のチームは、複数のチームの中でトピックが決まったのが一番遅かったものの、結果として1位を獲得しました。それ以来、私のキャリアは常にTOMODACHIと共に歩んでいくことになります。
TOMODACHIプログラムを通して出会ったメンターの皆さんは私に「AmeriCorps」というアメリカのプログラムを紹介してくれました。大学卒業後、私はその一環として「Habitat for Humanity」と共に家を建てる活動に参加しました。また、JETプログラムについてもアドバイスを受け、現在は鹿児島で2年目のJET ALT(外国語指導助手)として、約2,000人の生徒に英語を教えています。JETに参加する1年前、私はノースカロライナ州グランビルでBuilding the TOMODACHI Generation: Morgan Stanley Ambassadors Programでのコンテストと同じアプローチを用い、SNSや薬物乱用に関するキャンペーンを生徒たちと共に企画しました。その経験から、生徒たちは初めて自分の声が尊重され、受け入れられたと感じたのです。このように、TOMODACHIのようなプログラムは、若者に意見表明の場を提供する上で非常に重要です。
だからこそ、私は来年、ノースカロライナ大学チャペルヒル校で公共行政を学ぶため、修士課程に進学し、グランビルのような地方と日本の地方を結びつけ、若者が活躍できる機会をさらに広げていきたいと考えています。もしTOMODACHIがなければ、コロラド州で手頃な住居を求めていた教師たちも、鹿児島の2,000人の生徒たちも、グランビルの高校生たちも、私の影響を受けることはなかったでしょう。たった2週間のTOMODACHIが私の人生に大きな変化をもたらしました。あなたのTOMODACHIとしての声が、周りの人にどのような影響を与えることができるでしょうか?
今日、私たちが自分の力を発揮し続ければ、不可能なことなど何もありません。だからこそ、民間、公共、NGO、TOMODACHIのアラムナイの皆さん、私たちの声を活かし、より多くの人々に機会を広げていきましょう。
今回のアラムナイ・ハイライトは、TOMODACHIプログラムのインターン生であるカサス石井愛育子が執筆しました。