日米の大学生がワシントンD.C.で2週間のプログラムを実施し、現在進行中の社会的課題に取り組む
2022年8月8日から19日にかけて、Building the TOMODACHI Generation: Morgan Stanley Ambassadors Programが、コロナウイルスの流行が続いていたため、約2年半ぶりに開催されました。日本から8名、米国から6名の大学生がワシントンD.C.での、2週間のプログラムに参加しました。市民社会、セクターを超えたパートナーシップ、そしてその理解を活かして日米の社会課題に取り組む方法を学びました。
プログラムの第1週目は、講義やパネルディスカッション、政府機関、著名な非営利団体、企業財団などの経験豊かな専門家との対話で構成されました。2週目には、参加者は3つのチームに分かれ、日本の現在の問題に取り組む革新的な市民社会プロジェクトを立案し、それを実践に移しました。
8月19日には、各チームがプログラムの集大成として、市民社会貢献活動のプロジェクトを発表しました。チーム・カイカは、市民意識の高い大学生がパーキンソン病(PWPD)の高齢者に交通手段を提供することで、大学の単位を得るシステムを提案しました。チーム・ミライ・イノベーターズは、孤独や孤立を感じている20~30歳の日本人女性のために、安全で受け入れられやすいフォーラムを作りたいと考えました。チーム・モチ・ラバーズは、児童虐待の問題に目を向けさせ、ケースワーカーや里親のために政府がもっと大きな資金を提供することを提唱する団体の設立を提案しました。プレゼンテーションの最後に、審査員による審議が行われ、チーム・カイカが優勝しました。
8月23日、学生たちはモルガン・スタンレーの代表者とのオンライン報告会に参加しました。学生たちは自分たちのプロジェクトを発表し、チーフ・アドミニストレーティブ・オフィサーのデイビッド・リチャーズ氏より、モルガン・スタンレーの企業指針などについて紹介がありました。
プログラムを振り返り、鈴木陽子さんは、「人生を変えるような経験でした。私のプロジェクトチームはリサーチクエスチョンを見つけるのに苦労しましたが、一人ひとりの強みを尊重することの大切さや、チームとして協力する方法など、アメリカでしか経験できないことをたくさん学びました。このプログラムで経験したことをもとに、もっともっと勉強していきたいと思います」と述べました。