TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム、初の同窓会をオンラインで開催
2020年8月23日に「TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム」のアラムナイ・オンライン同窓会が開催され、本プログラム1期生から5期生のアラムナイを含む、総勢15名が参加しました。本同窓会は、オンラインで開催されたことにより、これまで交流が難しかった、プログラム参加年の異なるアラムナイ同士の交流を可能にしました。本会では、アラムナイ同士の近況報告のほか、プログラムへの参加経験をふまえた現在や未来に関する情報や意見交換をグループに分かれて行いました。
参加したアラムナイからは、「新型コロナウイルスで大変な今、アメリカでは経済的に恵まれない層が医療を受けられているのか気になる」「アメリカの子ども病院ではどのような対応がなされているのか知りたい」など、プログラムの一環で訪問したアメリカの医療に対する関心の声が寄せられました。
また、「もともと保健士になりたいと思っていたが、プログラムに参加して災害に強い保健士になりたいとより一層思うようになった。プログラム参加を経て、人と関わる力がついた」「医療現場で災害訓練をしていると、実際に災害を経験した人とそうでない人との間に意識の差があると感じる。今後は意識改革に取り組み、大きな災害に備えたい」など、それぞれがプログラムから受けた影響や今後の目標が共有されました。
参加者の一人は、以下のように語りました。「プログラムでは多くの方に助けられ、アメリカでの個々人の専門性の高さに感銘を受けました。現在の勤務先では看護師含め100人程のチームで働いており、看護師は中間的な存在として、多様な職種にアプローチができる仕事です。新型コロナウイルスの対応は誰にとっても初めてのことであり、刻々とルールが変わることに困惑しながらも業務に取り組んでいますが、プログラムに参加していなかったら、いま持っている当事者意識は持っていなかったかもしれないし、チームの中で積極的にアプローチをしようとは思っていなかったかもしれません。将来は、それぞれの専門性を持った人々がより繋がって、身近なことから世界に貢献できればと思います。」
本プログラム初となるアラムナイ同窓会は、意欲的に意見が交わされ、盛況のうちに終了しました。アラムナイは、今後も本プログラムの経験を活かし、ネットワークを活用して情報を交換しながら、各々の立場で活躍することが期待されています。