TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク関西・中国・四国地域「ウェルカム・イベント」:「ジビエ」を通して鳥獣害問題の実態について学ぶ
2020年6月13日、関西・中国・四国地域の「TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク ウェルカム・イベント」が、オンラインで開催されました。地域リーダーの北野真帆氏と地域メンターの坂田未希氏が企画運営を担当し、プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパンおよび駐大阪・神戸米国総領事館の支援のもと、日本各地から約20名のTOMODACHIアラムナイが参加しました。
「環境も守れる!? ジビエを知ろう!」と題された本イベントは、徳島大学でジビエ部の部長を務める地域リーダーの北野氏の「もったいない命を減らしたい」という強い思いから、日本の中山間地域での鳥獣害問題を取り上げ、ジビエを通して自然(他者)との関係を考え直すきっかけ作りを目的としました。
イベントの前半では、鳥獣害被害やその対策に関するプレゼンテーションが行われ、近年ジビエという言葉が耳に入るようになった背景について、さらに、鳥獣害対策やジビエの消費拡大に取り組むための統計データ、鳥獣害被害の実状や中山間地域への影響についてなど、参加者は理解を深めました。
消費拡大のためにまずは、野生動物に対する先入観を捨てて「口に運んでみること」「美味しさを体感すること」がポイントになることを学びました。
兵庫県尼崎市のフレンチレストラン「エマーブル」のシェフは、いのちの価値と向き合う猟師の想いに心を動かされ鹿肉を扱うようになったと語り、そして、ただ美味しいから食べるのではなく「その奥で何が起こっているのか」に思いをはせながら食べてほしいとも述べました。消費者として「食べる」という行動が、鳥獣害対策につながるという気づきが得られ、参加者にとっては、貴重な機会となりました。
イベント後半では「ジビエ商品開発部」と題して、ジビエソーセージのアイデアコンテストを開催し、グループに分かれアイデアを出しプレゼンを行いました。木の実やくるみなど山の恵みをすべて詰め込んだもの、チョコレートを入れ込んだデザート風のもの、肉だけではなく野菜や米も盛り込んだものなど、多種多様なアイデアが生み出されました。
閉会式では、駐大阪・神戸米国総領事館 広報・企画担当の土持直子氏よりご挨拶をいただきました。
参加者からは、「いまの消費のあり方を相対化できれば、より持続可能な生き方を模索できるような気がしています。すごく面白いテーマでした!」「猟師さんのお話を実際に聞いてみたい!」といった声があり、ジビエを通して食や自然に対する関心が高まりました。
本イベントは、プルデンシャルの支援によるTOMODACHI世代アラムナイ・リーダーシップ・プログラムのTOMODACHIアラムナイ地域フレームワークの一環として実施されました。