TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク関東地域チームA「ウェルカム・イベント」: 食品を取り巻く課題「食品ロス」や「フードバンク」について考える
2020年6月14日、関東地域チームAの「TOMODACHIアラムナイ地域フレームワークウェルカム・イベント」がオンラインで開催され、15名のTOMODACHIアラムナイが参加しました。地域リーダーの渡戸駿介氏と地域メンターの根宜健志氏が運営を担当した本イベントでは、フードバンクへの関心を広げ、関東地域におけるフードロスの課題について理解を深めてもらうことを目標としました。
開会式では、アメリカ大使館農産物貿易事務所(ATO)青木純夫氏よりご挨拶をいただきました。
イベントの冒頭では、地域リーダーの渡戸氏より、TOMODACHIプログラムを通じバイオガス施設を訪れたことで食品ロスに関心を持った経緯、またこの課題に取り組みはじめ2年目となる今年は、さらに課題への問題意識を高めたいというテーマの背景について、説明がありました。
続いてグループディスカッションが行われ、「食品ロスの意味を知っていますか?」「食品ロスが生み出す社会的影響とは?」などのトピックについて意見交換が行われました。参加者は、食品ロスとはまだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことを意味しており、日本における食品廃棄量は年間2800万トンに達する現状について認識を深めました。
イベント後半では、フードバンクを運営し、最前線で活躍されているNPO法人シェア・マインド代表理事の松本靖子氏よりフードバンクとフードロスに関する講演が行われました。
松本氏は、日本では家庭や企業からあらゆる理由で廃棄となる食品があるにも関わらず、7人に1人が貧困であるという現状、食品を必要としている人へ支援しようとしても助成金や補助金は得られず、団体としての活動がままならないといった状況を共有しました。
講演後は、グループワークショップを行い、フードロス・フードバンクに関連する架空の団体・組織作り、どうしたらこの団体が直面している課題を解決できるのかを話し合いました。これまでインプットしてきた情報をアウトプットし、「フードロスのマスコットを作り問題を伝える」「アプリと連携させた移動車を使い、必要としている人に食品を届ける」など、多種多様な発想が生まれました。
TOMODACHI大和ハウス学生リーダーシップ会議のアラムナイである馬場康輔氏は、「社会的意義があるにも関わらず企業・行政から支援を受けることが難しいといった生々しい現状について知り、フードバンクの印象が変わりました。シェア・マインドを始めNPO法人の多くの方が、現状のままではいずれ資金的に立ち行かなくなり、その為の策を講じているものと理解しました」と述べました。参加者は松本氏の話を通じて、フードバンク・フードロスに関する認識だけではなく、現状の課題についても知識を深めることができました。
本イベントは、プルデンシャルの支援によるTOMODACHI世代アラムナイ・リーダーシップ・プログラムの「TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク」の一環として実施されました。