「TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム」第1回事前研修開催
2019年6月8日と9日の2日間の日程で、「TOMODACHI J&J災害看護研修プログラム」事前研修第1回目を東北大学の災害科学国際研究所にて開催しました。本年度は参加対象を日本全国の看護学生および院生までに拡大しました。その結果、専門学校から大学院まで、また東北圏だけではなく関東圏を含む多彩な8名の学生が第5期の参加者として選出されました。
1日目は、本プログラムの本質や全体の流れをしっかり理解すると共に、最も重要なテーマでもある「リーダーシップとは?」という点にフォーカスを置き、初日はディスカッションやワークショップなどを行いました。さらに「このプログラムを通して、自分はどのように成長したいのか」「何を達成したいのか」という到達地点を明確にすべく、一人一人が学習目標と行動目標の二つの目標を打ち立てました。
例年恒例となっているプログラム卒業生(アラムナイ)によるセッションでは、前年度参加の4期生4名がこのプログラムを通して学んだこと、得たもの、それが現在どのようにつながっているか、という成果や学びについて共有しました。今年度の参加者たちは、先輩が堂々と発表する姿を見て、「自分も1年後同じようになっていたい」と刺激を受けました。
2日目のセッションでは、「災害医療・災害看護」の専門的な分野に関して、東北大学 災害科学国際研究所 災害医療国際協力学の江川新一氏による講義、さらに東日本大震災直後は東松島高校へ支援要員として派遣され、現在は熊本県で養護教員をしている濱田知寿子氏をお招きし、パネルディスカッションを行いました。
昨年までのフィールドワーク(被災地訪問)とは角度を変えて、本年度はより「看護」という視点から災害を見つめることに重点が置かれました。「医療従事者から見る災害とは?」「看護師としてできることとは?」など、これから災害看護を学ぶ参加者にとって基盤となる貴重なお話を聞く機会となりました。