TOMODACHIフィルハーモニック若き作曲家福島・ニューヨークプログラム 音楽を通した日米の子どもたちの交流
2015年3月19日から26日まで、米国ニューヨークでTOMODACHIフィルハーモニック若き作曲家福島・ニューヨークプログラムが開催されました。本プログラムは交響曲の演奏を通して日米の子供たち(10~15歳)の交流を促進させることを目的としています。今回のプログラムには日本人9名、アメリカ人9名、そしてフィンランド人の作曲家1名が参加しました。
TOMODACHIフィルハーモニック若き作曲家福島・ニューヨークプログラムは、生徒たちの想像力を培うためにニューヨークフィルで活躍するプロの音楽家を招き指導を行う若き作曲家プログラムの一環として構成されました。
3月19日に、9名の生徒たちは米国へと向かい、到着後すぐにホームステイ・ファミリーに温かく迎え入れられました。次の日、子供たちは楽団の演奏を聴き、自己紹介の後に、米国の子供たちと合流し初回のワークショップに参加しました。参加者たちは、アンジェリカ・ネグロン氏とモリー・ヘロン氏の指導の下、自ら作曲した音楽を発表しお言葉を頂きました。
日米の生徒たちは、2014年10月から「音楽のポストカード」をお互いに送り合っていました。世界各国の「若き作曲家」たちはこのポストカードを通じて自分たちのことを伝え合い、「再生」というテーマをもとに音楽のアイディアを出し合いました。子どもたちは、民謡の「蝶々」をもとに作曲した音楽を、プログラム全体を通してフィルハーモニック音楽家のサポートを受けながら完成させていきました。
2015年3月24日にフィルハーモニック・ティーチング・アーティスト及びフィルハーモニック音楽家がリンカーン・センターでコンサートを開き、プログラム参加者の作品を演奏しました。当日は、アイリーン・ヒラノ・イノウエ米日カウンシル会長やマシュー・ヴァンビーセンニューヨーク・フィルハーモニック会長らが開会挨拶を務め、コンサートは大盛況のうちに幕を閉じました。
コンサートの後、「若き作曲家」たちはフィルハーモニーのラジオ担当者をはじめ、ハリウッド俳優であるアレック・ボールドウィン氏、そしてマシュー・ヴァンビーセンニューヨーク・フィルハーモニック会長と直接面会する機会がありました。
本プログラムは文化の枠組みを越えての学びや気付きの促進、また、音楽の世界における日米両国の将来のリーダーたちの育成を目指します。
TOMODACHIフィルハーモニック若き作曲家福島・ニューヨークプログラムは、トヨタ自動車株式会社、三菱商事株式会社、株式会社日立製作所の支援により設立されたTOMODACHI交流基金から資金の提供を受けています。
- 本プログラムの詳細についてこちら
TOMODACHI世代からの声
「僕の夢はずっとニューヨークフィルハーモニーの公演を聴くことでしたが、まさか僕の作曲した曲を演奏してくれるなんて!」青柳雄介氏(13歳)
「(このプログラムは)音楽に国境など関係ないということを教えてくれました。図形楽譜の練習やグループごとの即席演奏は難しかったですが、演奏家の皆さんが僕の曲を演奏してくれた時には、とても感動しました。」堤英淳氏(13歳)
「とても楽しい経験ができた1週間でした。最初は自分の考え方はとても狭いと感じていましたが、今では広く考えられるようになりました!ワークショップはどれも面白く、ホスト・ファミリーのもとでの生活も楽しかったです。」矢代由真氏(13歳)