TOMODACHIアラムナイ地域フレームワーク「テーマ・イベント」を福島で開催
2017年12月9日、TOMODACHIアラムナイ地域フレームワークのテーマ・イベントが福島県郡山市の福島コトひらくのコミュニティースペースで開催され、TOMODACHIアラムナイ23名が参加しました。
本イベントは、東北・北海道地域で福島県を代表する2017年地域リーダー、渡部夢佳氏と木伏彩佳氏が地域メンターの石山静香氏のサポートを受け実施しました。終日にわたったイベントは、TOMODACHI世代が与えた影響について共有することをテーマに、「スピーカーを交えた話し合い」、「おむすびワークショップ」、「将来への言葉」という三部構成となりました。
第1部では、コミュニティーでリーダーシップを担っている4名のアラムナイがワールドカフェスタイルで、日本に帰国してから何を学んだか、また、次のステップに進むために受けた影響などTOMODACHIプログラムで得た経験について話しました。今野拓人氏、丹治千奈氏、佐藤桃華氏、木伏彩佳氏の4名がスピーカーを務め、木伏氏は、現在、実施している活動について参加者と共有し、アラムナイにコミュニティーの活動に関わるように熱心に勧めました。
参加した人たちの共通の認識として、TOMODACHIプログラムを経験しグローバルな問題について高い意識を持つようになったために、学校で受け入れられなかったという体験があり、それを全員で共有し、団結できたというコメントがありました。また、そういった困難について話し合える場とイベントが必要だという意見の一致を見ました。さらに、スピーカーの体験談から、参加者はリーダーシップとは前に立ち、人を引っ張るだけではなく、様々な人たちを支援する多様な方法をリーダーとして考えることだと学びました。本イベントは、地域リーダーおよびアラムナイのスピーカーにとっては、リーダーシップを発揮する機会となりましたが、同時に参加者たちは勇気づけられ、自分たちの活動を続けていく自信を得ました。
アラムナイのスピーカーの一人である今野拓人氏は、「成功体験だけではなく、失敗についても共有できた事に満足しているようでした。それは、過去の失敗について共有し振り返ることが、さらなる成功を導くと分かっていたからです。今野氏は、自分の話が成長したいと思っている、他のアラムナイにとって、手本になることを願っていると述べました。
プログラムの第2部では、渡部夢佳氏が「おむすぶワークショップ」でリードを取りました。このワークショップでは、各チームが20種類以上の材料を使って独自のおむすびを作り上げます。このアイディアは福島県の山田みき氏が創設した「笑むすび(わらいむすび)」から得ました。山田氏は、おむすび(おにぎりではなく)は、人と人をつなぐ(むすぶ)と信じ、活動を続けています。ワークショップはチーム作りの演習となり、5つに分かれたチームは新しい変わり種の味を求めて、独自の味付けでおむすびを作り、おむすびの名前も考え出しました。
プログラムの締めくくりとなった第3部では、各参加者が2018年に達成したいと考えていることを願いを込めて風船に書きました。
イベント終了後、参加した人たちの100%がTOMODACHIプログラムへの参加を続けたいと回答し、80%以上が自分自身に挑戦を続け、コミュニティーを支援していきたいと答えました。また、全ての参加者が、それぞれのTOMODACHIコミュニティーの拡大を計画し、周囲の人たちとこのような機会を共有したいと回答しました。