シカゴに日米両国の学生が集結、「第5回TOMODACHI大和ハウス学生リーダーシップ会議」に参加
2017年10月20日から22日にイリノイ州シカゴ市で開催された「第5回TOMODACHI大和ハウス学生リーダーシップ会議」に、アメリカ中西部で学ぶ日米の学生41名(日本人20名、その他21名)が参加しました。
TOMODACHI大和ハウス学生リーダーシップ会議は、日米における次世代のリーダー育成を目的としたユニークなプログラムです。本会議では、現在、米国の大学で学ぶ日米の学部生・院生が一堂に会し、リーダーシップ育成を目的とした研修に参加します。地域における日米学生間のコミュニティーの拡大、異文化への気付きを高めること、そして将来の日米関係を見据えた人と人との繋がりの強化を図ります。
第5回目となる本会議は、「産業・投資・異文化交流:アメリカ中西部で日米関係を担う次世代リーダーの育成」をテーマとし、コンピューターサイエンス、国際関係、ビジネスなど、幅広い学部に属する参加者の集まりとなりました。
学生らは10月20日午後、ボストンに到着。初日はオリエンテーションと参加者同士が知り合うための交流会を実施しました。2日目には、米日カウンシル会長のアイリーン・ヒラノ・イノウエの開会の辞に続き、大和ハウス工業テキサス(Daiwa Texas Inc.)の脇田健社長、在シカゴ日本国総領事の伊藤直樹氏から開会のご挨拶を頂戴し、アメリカの中西部と日本の繋がりや、今後の活動についてお話いただきました。
会議の期間中、学生はワークショップやパネル・ディスカッションに参加しました。リーダーシップや中西部で活躍する日本企業、グローバルなキャリア構築に不可欠なパブリックスピーキングや、ネットワーキングのスキルについて学び、討論を重ねました。また、アメリカ合衆国国務省東アジア・太平洋局日本部長であるジュリー・チョン氏から自身の幼いころ家族と渡米した話や、仕事上直面する課題についてお話いただきました。
チョン氏の講義に関し、参加者の一人は以下のように述べました。
「仕事をする中で、時には自身の意見とは正反対の選択をせざるを得ない。チョン氏の話を通してこのような状況にどう対応すればよいのか、そして前向きでいることが大切だと知りました。」
午後には「セカンド・シティ」という即興コメディ劇団による特別なワークショップが開催されました。ワークショップでは、集団の中や個別に自らの主張をするためのコミュニケーションのツールや技術を学ぶためのユニークなアクティビティが行われました。アメリカ人の参加者の一人は「ワークショップにより、人と繋がることに対してもっと自信を持てるようになりました。色々なアクティビティをすることで内向きな私でさえも、コミュニケーションスキルを向上させることができました」と述べました。
10月21日の夕方にはレセプションが開催され、シカゴ周辺から日米のリーダーが招かれました。ショートプログラムでは、開会のご挨拶をいただいた在シカゴ日本国総領事の伊藤直樹氏に再びご登壇いただきました。また、会議の様々ななセッションに参加し、参加者との交流を深めた大和ハウス工業株式会社顧問の竹内春久氏にご挨拶を頂戴しました。
最終日に学生たちはコミュニティの中の文化や芸術、リーダーシップについて意見を交わしました。さらに、会議の体験を振り返るとともに、将来の日米関係をサポートするために各自が考えている計画について話し合い、会議を締めくくりました。
参加者の一人はプログラムでの体験を振り返り、以下のように述べました。
「私はずっと日本と関わりたいと思い、日米関係について興味がありましたが、どのように関われるのかを知りませんでした。本会議に参加することで若いプロフェッショナルの方たちや、それぞれの分野で成功されている方たちからアドバイスを頂くことができました。この経験を通して、私は以前に比べ、様々な分野でどのように変化をもたらし、自分自身が日米関係に貢献できるかが明確になりました。」