TOMODACHI FIRSTプログラム:食産業の日本人リーダーが東北に変革をもたらす
2017年5月1日から5月13日にかけて、食産業の活性化に尽力する8名の日本人若手リーダーが2017年 TOMODACHI FIRST (Food Innovation for Regional Sustainability in Tohoku) プログラムに参加し、ワシントン州シアトルを訪問しました。
本プログラムは、日本における食の生産や加工、流通や消費などに社会的な変革を創出することを目指す、次世代の日本人リーダーを対象にしており、リーダーシップや国際感覚の育成を目的としています。
プログラム中、参加者は研修に参加した他、食産業に幅広く貢献するシアトル周辺の団体などを訪問しました。研修では、参加者はリーダシップ育成と自己の内省を焦点に、自らの持つリーダシップや、社会に変革をもたらしたいという内に秘めた強い想いを改めて確認しただけでなく、出会ったばかりの人々とどのように協働し、より強力なインパクトを創造できるかということを考察し、新しい観点を得ました。
また、現地で終始食産業で活躍する日本人リーダーとの交流を通して、彼らの取り組みについて意見を交わし、米国北西部の食業界に対する理解を深めました。また、10箇所にも及ぶ現地視察を通し、参加者はシアトルの企業が直面する困難を学び、東北やシアトルにおける食産業を活性化する革新的な提案について議論しました。
5月9日には、参加者が実践型学習として「Taste of Tohoku」と題し、対象者限定でディナーイベントを開催しました。期間限定で開催された本イベントでは、シェフのおまかせスタイルで多彩な料理が提供され、参加者は著名な料理人である福田麻子氏と作業を共にしただけでなく、参加者の料理に興味を示した地域のリーダーと交流する機会も得ました。
宮城県の甘味処「松華堂菓子店」のオーナーである千葉伸一氏は、「このプログラムを通し、世界に東北を異なる視点で見て欲しいという想いを再認識しました。東北で起こった災害だけに目を向けるのではなく、地域が持つ美しさを経験して欲しいです。」と述べました。
また、宮城県で農業を営む村岡次郎氏は以下のように述べました。「シアトルで得た経験を通して、取り組んでいる仕事において、自分は一人なのではないということに気付きましたし、東北に革新的な変化をもたらすことに熱意を持った人々との繋がることができました。」
参加者は、各々の食事業に関するアイディアだけでなく、地域の一員としてより良い未来を作り上げようという信念をさらに強くし、帰国しました。