TOMODACHI世代グローバル・リーダーシップ・アカデミー2017が東北で初開催、代表チームがバンクオブアメリカ・メリルリンチと在日米国大使館でアクションプランを発表
2017年3月18日から20日にかけて、TOMODACHI世代グローバル・リーダーシップ・アカデミー (GLA) 2017が宮城県で実施され、現在高校・高専・専門学校・短大・大学に在学中の東北出身のTOMODACHIアラムナイ(プログラム参加者)計49名がグローバルな視点を養うワークショップに参加した他、社会人メンターと協働し、地域社会が抱える課題解決のためのアクションプランを策定しました。本プログラムは、バンクオブアメリカ・メリルリンチの多大な支援により実施されています。
1日目は国立花山自然の家に到着した後、最初に世界地図を利用し、諸問題について考察しました。また、「これからの世界を担うグローバル・リーダーとは」というテーマで議論を交わしました。午後には個々に理想のリーダーシップ像を考察し、参加者同士で意見交換をしました。
2日目は「エネルギー・まちづくり・教育・商品の魅力化・産業の創出・漁業・伝統工芸・観光・防災」というテーマに基づいて9つのチームに分かれ、地域が抱える課題解決のためのアクションプランを作成しました。午前中は、午後から議論に加わる社会人メンターの専門分野に関して調査し、続いて到着した社会人メンターと共にアクションプランの策定に取り組みました。福島県いわき市出身の高校生、平子采季氏は「今まで触れたことがなかったテーマで、とても難しかったけれど、自分なりに精一杯考えアイディアを出し、チームで満足のいくアクションプランを策定できました。自分以外の参加者の皆さんにも刺激を受けました。地域のために頑張る皆に負けないよう、大学進学後は今以上にこのような機会に積極的に参加し、視野を広げたいと思います。」と語りました。
最終日はINTILAQ東北イノベーションセンターに会場を移し、アクションプランの発表を行いました。過去2度本アカデミーに参加し、今回はスタッフとして活躍した明治大学2年の國分寿樹氏は、冒頭以下のように述べました。「わたしたち若い世代がこれからリーダーとして成長していく過程で、どれだけ多くの方々からサポートして頂いているか、今回改めて実感する機会となり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。震災から6年が経ちました。このGLAに関わるたびに東北が抱える課題が変化しているということを実感しています。」
アクションプラン発表後、投票の結果、伝統工芸インターンシップ「GTAIs」を提案したTeam 7が優勝チームとして選ばれ、本アカデミーは幕を閉じました。
3月30日、優勝チームが代表して東京を訪れ、バンクオブアメリカ・メリルリンチと在日米国大使館を訪問しました。バンクオブアメリカ・メリルリンチでは、生徒がメリルリンチ日本証券株式会社代表取締役会長 中山恒博氏と歓談したのち、アクションプランを発表しました。瀬口二郎氏(同社代表取締役社長、バンク・オブ・アメリカ・グループ 在日代表、グローバルコーポレートバンキング投資銀行部門 アジア太平洋地域 共同統括責任者)を始め、林礼子氏(同社資本市場部門長、マネージング ディレクター)、秋月智敦氏(同社社外国債券営業部長、マネージング ディレクター)、齋藤隆幸氏(同社株式部、エレクトロニックトレーディング部長)などの役員の方々への発表終了後、瀬口氏は感激した面持ちで「このような若い方達がいるなら、日本の未来も明るい」と述べました。
在日米国大使館を訪問した際には、本アカデミー最終日のアクションプラン発表に同席したグレゴリー・オーリット教育・人物交流担当官および百合・アン・アーサー上席商務官と面会し、日米関係を担うのリーダーとしての意識を高めました。また、同日、TOMODACHIイノウエ・スカラーズプログラムの事後研修会にも参加し、他のアラムナイとプログラムでの経験を共有しました。
福島県郡山市から参加した上田稜真氏は、本アカデミーでの体験を振り返り、以下のように述べました。「今回初めてGLAに参加し、グローバル・リーダーとして活躍していきたいと思っている同世代の人たちと三日間を過ごし、とても貴重で充実した経験となりました。日常でさほど意識していなかったテーマではありましたが、自分との接点を見つけ、他人事ではなく自分の事として捉え、本気になって考えることができました。これからは、今回作り上げた人脈を生かして、様々な活動を行い、地域に貢献していきたいと思います。」