J.P. モルガン支援のTOMODACHI NGOリーダーシップ・プログラムがセキュリティー・マネージメント強化研修会をもって終了
2016年6月6から9日、日本のNGO団体で主に中東や東南アジアで働く39名のリーダーたちが、J.P. モルガン支援の「TOMODACHI NGOリーダーシップ・プログラム」を締め括るイベント、「セキュリティー・マネージメント強化研修会」に参加しました。研修では、日本のNGO団体の課題としてしばしば挙げられる、「組織のセキュリティ体制」の強化や、現場での安全対策の取組みについて話し合いました。この会は、昨年開催のInterAction Forum スタディーツアーの参加者により企画、実現しました。
ワークショップの初日は、J.P.モルガンCSRユニットの青木 奈緒子氏がこれまでの3年半の努力に対し感謝の言葉を伝えると共に、温かく参加者を迎えました。TOMODACHIイニシアチブアラムナイ・マネージャーの宇多田カオルからは、参加者がプログラム終了後にも、TOMODACHI世代の一員として、アラムナイ(プログラム経験者)のためのネットワークに参加し、継続的な交流を行うよう呼びかけました。本「セキュリティー・マネージメント強化研修会」のファシリテーターを務めた、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)バンコク事務局勤務アン・ドリアン氏は、各ワークショップを担当する講師、InterAction(インターアクション)のバジル・レーキー・ピッサリディス氏、ジャパン・プラットフォームのクリス・ギブ氏、UNHCR事務局コーディネーターのピーター・コゼレット氏、国際事業活動のコンサルタントのランディー・マーティン氏を紹介しました。
同日後半には、グローバルでの安全対策や人道支援、人間の安全保障の原則を学び、日本のNGOが抱える3つの課題について議論しました。また、職員が活動する際の安全基準(Minimum Operational Security Standards (MOSS))や安全対策について学び、各NGOがどのように指標や目標に取り組み、効果を上げられるか協議しました。
二日目には、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンを訪問し、現場での安全確保に関わる調整やリスク評価のフレームワーク策定について講義を受けました。三日目以降のワークショップでは、職員のための安全基準(MOSS)や広報戦略を学び、残りの期間訪れた国際NGOアドラ・ジャパンでは、安全に関するトレーニング方法や、安全対策の資金確保、そしてセキュリティー対策のための職員確保等を話し合いました。四日間のワークショップを通じて、日本のNGOリーダーたちは組織のセキュリティー対策に関わる知識全般を深めることが出来ました。
J.P. モルガン支援のTOMODACHI NGOリーダーシップ・プログラムは、2012年より実施してきたプログラムです。今回のセキュリティー・マネージメント強化研修は、インターアクション、eCentre、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の協力のもと、米国NGO団体マーシーコープスとジャパン・プラットフォームが実施運営を担当しました。