TOMODACHI TOSHIBA科学技術リーダーシップ・アカデミー2015報告会を開催、プログラム参加者が経験と今後の抱負を報告
2015年10月24日、国立オリンピック記念青少年センターにて、TOMODACHI TOSHIBA科学技術リーダーシップ・アカデミー2015報告会が開催されました。
TOMODACHI TOSHIBA科学技術リーダーシップ・アカデミーは、日米の高校教員および高校生たちの絆を深めながらSTEM(科学、技術、工学、数学)分野の知識を広め、自然災害に強いスマートコミュニティの設計等、未来に向けた様々な課題に対する解決策を共に探っていく目的で企画・実施されたプログラムです。本報告会は、プログラムをご支援いただいた、株式会社東芝 大森圭介CSR推進室室長によるご挨拶で幕開けしました。
「このプログラムでは、スマートコミュニティやレジリエントな社会について皆さんに考えていただきました。レジリエントという言葉は、しなやかな強さを意味しますが、いろんな環境や一時的に何か非常に辛い状況があっても、それを乗り越える、そんな世界の災害の各地における『しなやかさ』を考えていただきました。このようなしなやかさは、皆さん一人一人の人生において、これから必要になってくるでしょう。」
その後、プログラムに参加した学生7名と教員3名に加え、過年度の参加者で今年はアシスタントを務めた5名が、各々の経験や成果について発表しました。
参加者の一人、慶應義塾湘南藤沢高等部の安藤啓人氏は、本プログラムを通し人との関わり方が変わったと紹介し、「私が一番学んだのは、人と人との繋がりが、いかに大切かという事です。プログラム中、議論を通し、人と人が話し合いを重ねることで、与えられた課題への解決策が生まれてくる、ということを再認識できました。また学校外で実施されている他のプログラムにも参加するようになり、性格が変わった、と言うとオーバーかもしれませんが、オープンになりました。」
また早稲田大学高等学院の田中響和氏は、プログラムを振り返り、今後の抱負を次のように語りました。「私がプログラムに参加した目的は、日本以外の文化を持ち、歴史的な背景が違う同年代の人が、どのように考え、日々を過ごしているのかを学ぶことでした。(他の参加者)みんながそれぞれの分野で突出した能力があるので、沢山吸収して、今後の自分の成長につなげたいと思います。」
その他参加した学生からは、「本プログラムが3.11の震災を改めて考え直す機会になった」という声や、「理系ではないけれど、今回のプログラムに参加して科学に触れることができた」というコメントも寄せられました。
TOMODACHIアラムナイ(プログラム経験者)はプログラムを通して生まれた、STEM分野に関する新たな発見を通して、TOMODACHI世代として、お互いの絆を深め、日米関係をより強固にし、全ての人にとってよりよい未来を切り開いていくことが期待されます。