音楽界のスター、ウィル・アイ・アムとニール・ヤングの両氏、ならびにセールスフォース・ドットコムのベニオフ氏が、日本とTOMODACHIへの支援を表明
グラミー賞を3回受賞したウィル・アイ・アム氏、伝説のミュージシャン、ニール・ヤング氏、セールスフォース・ドットコム社の会長兼CEO、マー ク・ベニオフ氏が東京の駐日米国大使公邸で行われたイベントに参加し、日本とTOMODACHIへの支援を表明しました。この催しには東北の被災地で救援 活動に参加した学生たちも出席しました。
米国ヒップホップ界の大スターであるウィル・アイ・アム氏は「日本に来ることができうれしいし、誇らしく思います」と語りました。3月11日の東 日本大震災のちょうど1週間前に日本を訪れていた彼にとって、今回はそれ以来初めての来日です。「何があっても、日本の友人たちを支えるために日本に来よ うと思っていました。(私が)ここに来ることは日本以外の国にとって大きな意味を持ちます。日本が今も地球で最も刺激的で、安全、そして親切な国であるこ とが分かるからです」
「ハート・オブ・ゴールド(邦題:孤独の旅路)」や「オハイオ」などを生んだ伝説的シンガーソングライター、ニール・ヤング氏は集まった人々に向 かって、特に大震災以降、日本国民を称賛していると語りました。「日本人の互いに対する振る舞い、互いに感謝し尊重しあう姿に驚かされました」
フォーブス誌で「世界一革新的な企業」と評されたセールスフォース・ドットコム社のマーク・ベニオフ氏はこのイベントで、「従業員1000人、収 益10億ドル」を掲げ、日本進出を目指していると発表しました。さらに同社が復興・再建への取り組みを促進するために、日本の新興企業に投資していること を明らかにしました。
12月15日には、ボランティアとして救援活動に加わった大学生を招いて開催されたTOMODACHIプログラムに参加するため、ウィル・アイ・ アム氏が仙台を訪れました。津波で大きな被害を受けた沿岸の町を訪問した際には、津波の犠牲者に哀悼の意を表し、記念碑に花束を供えました。
午後に開催されたプログラムには530人の学生が集まり、ボランティア活動から個人的な試練の克服の仕方までさまざまなテーマについて、ウィル・ アイ・アム氏と学生たちの間で活発な質疑応答が交わされたほか、即興演奏も行われました。仙台を中心に活動するバンド、モンキーマジックのリードボーカ ル、ブレイズ・プラント氏とウィル・アイ・アム氏がステージで共演しました。
参加した学生の1人は「超大物スターたちが、地域社会にとても大きな貢献をしているのを見て、ボランティアを続ける意欲が出てきたような気がします」と言っていました。