Tomodachi
 

TOMODACHI世代の声:
鈴木ひかる

鈴木ひかるさんは福島県相馬高等学校の3年生です。彼女はTOMODACHI サマー2012コカ・コーラホームステイ研修プログラムに参加し、オレ ゴン州セーラム市でホームステイをしました。

皆様、こんにちは。鈴木ひかるです。今回はルース大使公邸イベントに招待していただきありがとうございます。まず、初めにこのプログラムを実現させてくださったコカ・コーラの方々そして、今回のTOMODACHIプログラムにおいて私たちのためにサポートをしてくださった全ての方々に心から感謝申し上げます。今回私はコカ・コーラのTOMODACHIプログラムで約2週間のホームステイを経験しました。場所はオレゴン州のSalem。ホストファミリーも本当に素敵な人たちで、幸せな2週間を過ごすことができました。
 
しかし、今回のアメリカでの滞在を思い出すとき、私は同時に震災のことを振り返ることになると思います。

3月11日の震災では、福島第一原子力発電所の事故により、初めて避難生活というものを経験しました。また津波では親戚と友人を亡くしました。「死」というものを身近に感じ、先の見えない不安のなかで生活していたのを覚えています。このプログラムを知ったときは、震災からすでに一年以上が経っていましたが、放射能による福島への「差別」や「偏見」への不安は消えていませんでした。正直今もそれは消えていません。ですが、アメリカで私を受け入れてくれたホストファミリーをはじめ、他県からの同じチームのメンバーやステイ先で出会った人たち全ての笑顔がそんな不安を和らげ、私に勇気と自信を与えてくれました。

 私がアメリカで興味のあること、それは広大な自然と農業です。私はいつも自然、たとえば大きな山や広い海を前にすると言葉に言い表すことのできない感動を覚えます。アメリカにはたくさんの国立公園があると聞いています。興味と呼べるかわかりませんが、自分の小ささを教えてくれるような広大な自然の景色をこの目でたくさん見てみたい、というのが、自然に興味があるという一つの理由です。また、農業に興味を持ったのは、以前学校でアメリカと日本の農業の違いについて学んだことがきっかけです。スーパーでもアメリカ産の野菜を見かけます。日本食である納豆の大豆もアメリカ産がほとんどです。今回アメリカに行き、アメリカを身近に感じるようになったことで、今まで以上に、将来の食糧問題を考えるためにもアメリカの農業について学ぶことは大切だと考えるようになりました。

私は高校を卒業したら大学へ進学し、獣医学を学びたいと考えています。そのため、どのような生物が生息しているのか、また人と自然がどのように共生しているのか、それに関する法律などにも興味があります。そして大学卒業後は自然環境の調査や動植物の研究を通して、社会に貢献できるようになりたいです。そしてもう一つ私には夢があります。それは将来結婚して子供ができたら、家族でアメリカに旅行に行き、お世話になったホストファミリーや先生に恩返しをすることです。今回のプログラムでアメリカに行ったことで、視野も広がり、大きな夢を持つことができるようになりました。一生の宝物です。本当にありがとうございました。

 
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