fumiya-profile大谷史也氏は岩手県一戸市出身で、2016年3月に岩手県の高等学校を卒業し、同年4月に横浜国立大学教育人間科学部に入学します。2つのTOMODACHIプログラムに参加したのち、様々な活動を続け、2016年3月4日に東京で開催されたTOMODACHIレセプション、「3.11 を忘れない、5年の歩みを振り返って」では、4,600名のアラムナイを代表してスピーチをしました。

 

TOMODACHIレセプション、「3.11 を忘れない、5年の歩みを振り返って」でのスピーチ

fumiyaこんばんは。岩手県一戸出身大谷史也と申します。先週高校を卒業しました。

私は2014年TOMODACHIサマーソフトバンク・リーダーシップ・プログラムに参加させていただいて、それから、2015年にアラムナイとしてTOMODACHI交流基金が支援しているTOMODACHI米日ユース交流プログラムに参加させていただきました。

「私達の人生に変化を起こしてくれる人たちに感謝を伝えるために時間をとりましょう。(/必要がある)」 と言ったのはジョン・F・ケネディでした。この一言は私が今日この場に立っている理由を完璧に表現しています。まず、4600人以上のTOMODACHIアラムナイの代表として皆様にお話する機会をくださった、アイリーン・ヒラノ・イノウエ氏に感謝を伝えたいと思います。誠に光栄に存じます。そして、大切な時間、エネルギー、財源を使ってTOMODACHI イニシアチブを支援しながら、世界中の人に希望を与えていただいている皆様にも心より感謝申し上げます。また、東日本大震災に影響を受けた人のことも忘れられません。彼らの不屈の精神と勇気は私たちが大変な状況を乗り超えることができる強さを教えてくれます。

東日本大震災、生活が全く変わってしまった日から5年目を数えます。震災の荒廃の光景は今でも私達の頭の中に残っています。しかし、この5年間を振り返ると、困難だけではなく、東北の人達の困難から立ち上がる力と日本全国、世界中からの親切や思いやりが思い出されます。この「いかなる苦境も乗り越えることができる」という思いはTOMODACHIイニシアチブと、たくさんのサポーターの皆様の尽力があってのことです。TOMODACHIイニシアチブは熱意、共感、それからボランティア精神と私心を持たない行動で社会を変革することの大切さに重きを置いています。TOMODACHIは、人々が一致団結することの無限の可能性を私たちに示してくれました。ポジティブな変化を私自身、日本、それから世界に起こすきっかけを与えてくださったこと、心から感謝しています。

僕は東北出身ですが、内陸の地域に住んでいるので、津波の直接な被害は受けませんでした。しかし、TOMODACHIのプログラムに参加して、沿岸の津波により大きな被害を受けた地域の学生と友達になりました。その友達と話すと、内陸の自分達が持っている震災についての情報や震災による被害について知っていることと大きな違いがあるということに気づきました。そこで、この違いを小さくするために行動を起こし始めました。また、その次の年、別のTOMODACHIのプログラムを通して、初めて東北の被害を受けた地域に行くことができました。

人々のお話を聞き、がれきを見たことは私に大きな影響を与えました。被害を受けた地域の人々の苦境を追体験することで、現実味を感じました。僕の心はまた傷つきました。しかし今一度、希望を見つけました。一緒に話した人達は、多くの苦労を重ねたにも関わらず、笑顔を絶やさず、楽観的でした。その光景から、私は苦しい時こそ、ポジティブでいること見つけることの大切さを実感しました。僕は今までになく、自分がどこへ行こうとも世の中に良い影響を与えることを決意しました。

TOMODACHIプログラムの参加者には、日本だけではなく、アメリカの高校生もいました。ケイティさんをはじめとする米国の仲間と一緒に人種差別、偏見など、様々な社会問題について話し合いました。開かれた、正直なコミュニケーションを通して、壁を乗り超え、一つにまとまることができました。プログラム後は自分達のそれぞれの地域、世界中を繋げる架け橋をつくりたい!という思いでいっぱいでした。私はこれこそがTOMODACHIプログラムの目的であり、私たちはそれを成し遂げたと思います。

初めに言ったジョン・F・ケネディの言葉を覚えていますか。「私達の人生に変化を起こしてくれる人たちに感謝を伝えるための時間をとりましょう」でした。ケネディ大統領はそれに続けて、「感謝を示す時に、最高の感謝は言葉ではなく、自分の生き方・行動から伝わることを忘れたらいけません」と言いました。TOMODACHIプログラムのおかげで、参加した若い世代はのちに世界への貢献をするリーダーになる一歩を踏み出すことができました。

これからなにが起こるか、予測はできないし、現在でも数え切れないほどの困難が残っています。そして間違いなくこれからさらなる困難が待ち受けていることでしょう。

私自身も四月から新しい生活が始まるので、少し緊張しています。ですが、これから先、わたしに、私たちにどんな困難が訪れようとも、それらは簡単に乗り越えられると思います。私は楽観的でいることができます。なぜなら、私には何千ものTOMODACHIの仲間とサポーターの皆様からなるチームの一員だからです。そして私たちは、楽観さと希望とを持ち、未来を見据えています。

ご清聴ありがとうございました。

 

US-Japan Council
Embassy of the United States Tokyo, Japan