TOMODACHIアラムナイが西日本豪雨を受け、岡山県倉敷市でボランティア活動に参加
7月に発生した西日本豪雨により、複数の地域で川が氾濫し、家屋の2階まで浸水したり、地すべりにより数千世帯が被害を受け、数百名に上る人々が避難を余儀なくされました。甚大な被害を受けた地域を支援するため、2018年8月6日から10日の5日間、TOMODACHIアラムナイ5名とTOMODACHIアラムナイマネージャーが、岡山県倉敷市真備町でボランティア活動に参加しました。
本活動は「TOMODACHIアラムナイ災害復興トレーニング・プログラム」の一環として、ピースボート災害ボランティアセンターが実施する活動に参加したもので、J.P.モルガン支援TOMODACHI NGOリーダーシッププログラムのアラムナイであるロビン・ルイス氏のリードのもと、下記の3点を重点に活動しました。
1) 避難所の運営サポート
2) 自主避難者・在宅避難者の支援
3) 災害ボランティアセンターの運営支援
避難所運営をサポートするため、それぞれ300名と200名が避難している倉敷市真備町にある岡田小学校と二万(にま)小学校を訪れました。必要物資の仕分け、住民から細かなニーズの確認を行いました。
自主避難者・在宅避難者を支援するため、アラムナイは高台にある熊野神社を訪れました。ここでは、近くに指定避難所がないために神社に自主避難している住民に対し、栄養の偏りに配慮した食事支援を行いました。この活動を通して、誰も取り残されることがないよう、支援が行き届いていない人々をサポートすることの大切さを認識しました。
災害ボランティアセンターの運営支援では、宮田橋北ボランティアセンターで支援活動を行い、ボランティアの力を最大限に生かしながら、安全かつ正確、タイムリーに配置するボランティアコーディネーションの重要性について学びました。
TOMODACHI米日ユース交流プログラムのアラムナイ、木村勇人氏は、今回初めて災害ボランティア活動に参加しました。「今回の経験からボランティアの役割の重要性とともに、東京で得る情報と実際の現場で知る情報に違いがあることに気づきました。今後もぜひボランティア活動に参加したいと思っています。」
TOMODACHI ELS大学準備プログラムのアラムナイで、現在看護師を目指している今井けい氏は、これまでにも災害ボランティア活動の経験があり、早い段階から倉敷市でのボランティア参加に意欲を示していました。今回も再び活動に参加し、「継続することの重要性」を再認識しました。
TOMODACHI Microsoft iLEAP Social Innovation and Leadership Programのアラムナイ、高安めい菜氏は、来年からWorkforceに就職する予定です。今回のボランティア活動の参加は目を見張るような経験となり、「『大部分のボランティア』は定年退職した方かソーシャルワーカーで、社会人の方をあまり見かけませんでした。私はこの数日間に出会った人々のように『行動する』ことができる大人になりたい」と語りました。
TOMODACHI MetLife Women’s Leadership Programのアラムナイ、藤井理緒氏は、自分はボランティア活動に参加するには必要なスキルが不足していると感じていました。しかし、自身の経験や現地で出会ったボランティアの人々の情熱やスキルを観察し、「今は多くのスキル、知識、そして愛情が必要とされていることが分かりました。ボランティアの皆さんの活動にとても感謝しています」と述べました。
今回ボランティア活動を行ったアラムナイをはじめ、TOMODACHIスタッフ一同、西日本被災地の復旧・復興ならびに被災者の皆様が1日でも早く平穏を取り戻せるよう様、心からお祈りしています。
米日カウンシルと協力団体は、「西日本豪雨友好基金(Japan Flood Friendship Fund (JFFF)」を設立し、被災地への支援を継続しています。寄付についての詳細は、こちらをご覧ください。
災害への備え、災害発生時の救急対応、そして心理社会サポート。その重要性を理解している TOMODACHI世代に、将来災害が発生した時には、自ら動くことのできるリーダーになってほしいという願いを込め、TOMODACHIアラムナイ災害復興トレーニング・プログラムを実施しています。
当プログラムは、TOMODACHIアラムナイ・リーダーシップ・プログラムの協賛企業である、プルデンシャルの多大なご支援により実施しています。