失敗を恐れずに挑戦することの重要性等を強く意識するきっかけに、6名の学生がシリコンバレーで実施のスタディツアーに参加
2017年11月23日に行われた「第7回米国大使館・慶応湘南藤沢キャンパス(SFC)・TOMODACHIアントレプレナーシップ・セミナー」最終審査会で優秀チームに選出された3チームが、2018年2月14日-21日にシリコンバレーで実施されたスタディツアーに参加しました(最終審査会の様子はこちらから)。
米国到着後はすぐに、「Startup Grind Global Conference」というイベントに参加し、様々なテーマ(チームビルディング、アジアの急成長など)で行われるセッションを聴講しました。
ツアーの前半は、スタンフォード大学の「d-school」を訪問したり、無料のプログラミング大学として有名な「42 Silicon Valley」で実施された「Startup Fire」というイベントに参加しました。「d-school」では、デザインシンキングとは何か、どのように生まれ、活用されているのかを学びました。当日は多くのスタンフォードの学生がd-schoolを利用しており、交流も行いました。学んだデザインシンキングを活用し、自分たちのビジネスプランの対象について考え直し、現在の計画ではその対象の根本的な問題解決にはならないことを発見し、計画を大きく前進させてグループもありました。
また、今回のツアーでは、それぞれのチームがビジネスプランの改善点を発見し、よりよくするために自らアポイントメントを取り、現地で活躍する様々な方たちと交流をしました。このような交流を通じて、訪問した先で、新たに別の方を紹介してもらうなど、さらにネットワークを広げることが出来ました。一日の終わりは、参加者全員で振り返りをする時間を設け、互いに共有し、ディスカッションを行うことで、学びを深めました。
ツアー後半は、サンノゼ州立大学で、英語でプレゼンテーションをすしまいた。当日参加した教授や学生とのディスカッションを通じて、たくさんのフィードバックが得られました。その場で得られたアドバイスや情報などをもとに、後日さらなる現地調査、ヒアリングを行うチームもありました。また、Google本社を訪問し、実際に働いている方と質疑応答をしながら社内を視察することにより、日本とは違うシリコンバレーでの働き方や環境、マネジメントについても考える機会を持ちました。最終日には、Devang Thakor氏により、アントレプレナーシップとは何か、についての講演があり、シリコンバレーで得た学びを整理するよい機会となりました。
本ツアーは、福岡県や富山県など地方で活動している学生にとって、グローバルな視点で物事を考えることの大切さ、失敗を恐れずに挑戦することの重要性等を強く意識するきっかけとなりました。ツアー参加前は、自分と他人とを比較し、自信が持てずなかなか行動できずにいたのが、自分の強みを把握し自信を持って行動できるようになった学生もいました。
参加者の一人、吉田野乃花氏はプログラムを下記のように振り返りました。
「シリコンバレーで出会った方々は、皆自分の哲学を持っていた。自分が世界を変えるぞ、という強い想いや問題意識を持ち、自分の目指す世界、自分のビジョンを実現するために、人生を賭けて戦っていた。その中である人に、「失敗は怖くないんですか。」と聞いた。彼は、「僕は失敗を失敗だと思わない。自分の直感に従ってやりたいと思ったことはすぐにやるからね。」と言った。その言葉は、その時の私の心に強く突き刺さった。失敗を失敗だと捉えない、むしろマイナスではなくプラスに捉える彼らの文化を肌で感じ、彼らの生き方が素直にカッコいいなと思った。 かといって、いきなり彼らのような生き方ができるかと言ったら、なかなかそうとは言えない。頭で理屈はわかっていても、いざ実行するのは難しい。だから、私はまず自分らしく生きるところから始めたい。失敗を恐れたり、他人からの評価が気になったりするのは、自分が自分のことを認めていないからだ。自分のことを150%信じてあげることができれば、誰になんて言われたって関係ない。私は自分らしく生きるために、私なりの人生哲学を築いていきたい。」
今後も、プログラムを通して学んだことを活かしながら、各自ビジネスプランの実現に向けて引き続き行動していくことを約束し、ツアーは幕を閉じました。