TOMODACHIアラムナイ震災復興リーダーシップトレーニングプログラム:東京ワークショップ 新宿防災イベントで出展・学びを共有
2017年9月2日から3日にかけて、「TOMODACHIアラムナイ災害復興トレーニング・プログラム」の東京ワークショップが新宿で開催されました。第4回目となる本プログラムでは、日本各地から11名のアラムナイが、「災害準備とリーダーシップトレーニング(1日目)」と「防災ボランティア活動の実践トレーニング(2日目)」に参加しました。本プログラムは災害への備え、災害時の対応について実践的な知識や経験を得ることによって、災害が起こった時にTOMODACHI世代が積極的にリーダーシップを取り、地域の復興に貢献することを目的としています。本プログラムは、国際NGOピースボートとのパートナーシップのもと実施されました。
1日目は、防災マップ、有事に際する備えの学習、また過去の災害からの学びの共有を行いました。東京の防災マップに従い、新宿の災害時の指定避難場所・有事の際、何がどこにあるのかを確認し、給水所等を歩いて回りました。加えて、災害対応カードゲーム教材である「クロスロードゲーム」を用いた災害想定トレーニングも実施し、災害発生時いかなる行動にも正解・不正解はなく、物の味方を変えることで全く異なる考え方ができることや、それぞれの状況が生む内的ジレンマを体感するトレーニングを行いました。1日目の最後は、九州北部の豪雨や土砂崩れによる水害復旧ボランティアに参加したアラムナイの今井けい氏、明下海綺氏が被災地での活動の体験を共有しました。
2日目は、都立戸山公園・新宿スポーツセンターで実施され、児童700名を含む計3,000名が来場した「しんじゅく防災フェスタ」に、11名のアラムナイがブースを設営し、参加しました。アラムナイはこのイベントで児童を対象にした防災教育である「イザ!カエルキャラバン!」を通し、災害時に備えるべき12個の日用品(水、懐中電灯、サランラップなど)に関するクイズや、折り紙を使ってコップやお皿を作る方法や、サランラップを使って破損した皿をどのように修復するかなど、楽しく子どもたちに震災の教訓・知恵、災害対策を共有しました。
今回の東京ワークショップでは、予想される首都直下型地震を想定し、新宿周辺で実際にどのようなことが起こるか、どのように動けばいいかを自らの足を使い考えた他、学びを一般の方に伝達することで、アラムナイたちがより震災復興の分野においてリーダーシップを取り、成長する機会となりました。本プログラムの3つの目的である、TOMODACHIアラムナイの災害復興の知識と経験を得ること、災害時のボランティアの際に行動を起こす力を備えること、またTOMODACHI世代が協働し、繋がる場を提供することを果たしたワークショップとなりました。
本プログラムはプルデンシャル財団の多大なご支援により実施されました。