TOMODACHIイニシアチブが東日本大震災より6年を迎える中、レセプション及び意見交換会を開催
TOMODACHIイニシアチブは、東日本大震災より6年を迎える中、2017年3月9日にレセプションおよびラウンドテーブル形式の意見交換会を開催し、TOMODACHI誕生のきっかけとなった東北の復興支援を継続し、次世代のリーダーシップ育成を強化していく旨を発表しました。
レセプションに先立ち開催されたラウンドテーブル形式の意見交換会では、TOMODACHIのパートナーである在日米国大使館ジェイソン・P・ハイランド臨時代理大使並びに福島県内堀雅雄知事をお迎えして、米日カウンシル会長アイリーン・ヒラノ・イノウエの司会進行の下、福島県出身の5名のTOMODACHIアラムナイが、福島の未来や、次世代リーダーとしての決意などを語りました。
総勢200名強を迎えて開催されたレセプションには、上記来賓の他、安倍昭恵総理大臣夫人、滝沢求外務省政務官、TOMODACHIイニシアチブ協賛企業、非営利団体、TOMODACHIアラムナイ(プログラム経験者)、在米日系人リーダー訪日プログラムの参加者等、多くの関係者にご参加いただきました。
また、TOMODACHIアラムナイ3名は、TOMODACHIプログラムでの海外経験が、次世代のリーダーになるという決意にどのような影響があったかを語りました。TOMODACHI J&J災害看護研修プログラムに参加した緑川結佳氏は、TOMODACHIに参加することにより、東日本大震災によって生まれた後悔に立ち向かい、その後悔をバネにすることが出来たと話しました。またTOMODACHI イノウエ・スカラーズ プログラムのアラムナイのアリカ・グレロ氏は、TOMODACHIを通してハワイ大学ヒロ校でハワイ語の研究をする仲間とアイヌ民族の方々に会い、その経験から何を学んだかを語りました。最後に、TOMODACHI 障がい当事者リーダー育成米国研修に参加した粟井優衣氏は、障害当事者としての自身とTOMODACHIでの経験を振り返った自作の詩を朗読しました。
レセプションのご挨拶では、ジェイソン・P・ハイランド臨時代理大使は、以下のように述べました。「TOMODACHIイニシアチブは、次世代の支援、日米関係をより親密にする、人生を豊かにするためのスキルや考え方を育成するなどの分野で、素晴らしいお手本を示しています。」また、滝沢求外務省政務官は、「TOMODACHIイニシアチブを経験した、未来を担う多くの若いリーダーたちが日米の架け橋となり、ますます日米関係が強固で揺るぎないものになっていくことを期待しつつ、日本政府は今後も、TOMODACHIイニシアチブを積極的に支援してまいります。」と述べました。
またヒラノ会長は、TOMODACHIイニシアチブ関係者に感謝の意を表すると共に、「TOMODACHI世代」の支援の強化を図る新しい取り組みとして、「TOMODACHI世代地域フレームワーク」を導入する旨を発表しました。この取り組みでは、日本を7つの地域に分け、各地域にリーダーを選出・配属しています。
レセプション後は、「TOMODACHI Suntory Music Scholarship Fund」の奨学生であるを卒業した熊谷 駿氏(バークレー音楽大学卒業)と齋藤 武尊氏(現在バークレー音楽大学へ留学中)のジャズ演奏が披露されました。