「米国大使館・慶応湘南藤沢キャンパス(SFC)・TOMODACHIアントレプレナーシップ・セミナー」で優秀な成績を収めた3チームがシリコンバレーを訪問
2017年2月15日から23日にかけて、The Boeing Companyの支援のもと、「米国大使館・慶応湘南藤沢キャンパス(SFC)・TOMODACHIアントレプレナーシップ・セミナー」で優秀な成績を収めた3チームを対象に米国シリコンバレーで研修旅行が実施されました。
今回研修旅行に参加した3チームはそれぞれ「日本酒が苦手な女子大生がプロデュースする新しい日本酒商品の開発(新潟大学)」、「地元である熊本の若者を盛り上げるためのプラットフォーム作り(大阪大学・大阪市立大学)」、「カンボジア産のシルクを用いての商品開発によるカンボジアの女性の雇用創造(立教大学)」の三つのビジネスプランを持ち込み、研修中、訪問・視察先で新しい発見を通し、自分たちのビジネスプランに磨きをかけました。
シリコンバレー到着初日は、プラグ&プレイに拠点を構えるChat Work株式会社代取締役である山本 敏行氏とディスカッションを行いました。山本氏とのディスカッションを通して、起業をする際にはチームとしての役割が非常に重要で、チーム全員が経営者を目指す必要はなく、自分自身の長所を理解し、チーム内での自分の役割を認識することが非常に重要であることを学びました。研修旅行2日目以降は、Silicon Valley-Japan Business Consulting社CEOのマーク・カトウ氏による講演が行われ、シリコンバレーが革新を生み出し続ける地域である理由や、英語でのプレゼンテーションの仕方を学びました。また、日本にもオフィスを構えるグーグル本社への訪問や、株式会社デジタルガレージが運用を行うシェアオフィスを訪問した他、ニフティ株式会社を訪問しIoT産業のトレンドに関して学んだり、スタンフォード大学のd.schoolやサンノゼ州立大学などを訪問するなど、それぞれのビジネスプランの実現に向けて参考になる企業や大学でのディスカッションの機会を持ちました。
企業や大学を訪問した他、研修旅行中は、夕食の時間帯に現地で活躍する日本人と会食をしました。会食を通して、海外での仕事や研究、経営に関して当事者の本音を聞き、参加者それぞれの夢を違う観点から考え直す良い機会となりました。研修旅行最終日には、プログラムの集大成として、サンノゼ州立大学にて参加3チームが教授、学生に向けてピッチを行い、質疑応答やフィードバック、それに基づいたディスカッションを行いました。日本酒や、熊本にて若者の育成が必要な理由など、シリコンバレーには見られないテーマがあり、参加したサンノゼ州立大学の教授や学生は興味深そうに参加学生たちのピッチに耳を傾けました。
約1週間という短い研修旅行でしたが、新潟や熊本など地域で活動をする学生にとって、改めてグローバルな市場で物事を考えることの大切さ、海外へ挑戦することの必要性を実感する機会となりました。今後も、研修旅行に参加した3チームはシリコンバレーで学んだことを活かしながら、自分たちのビジネスプランの実現に向けて活動を行なっていきます。