U40サミットを初開催、TOMODACHI新生リーダープログラム参加者60名超が参加
2016年8月19日から21日にかけて、米国カリフォルニア州ロサンゼルスで、「米日カウンシルU40 サミット:リスクを恐れないこと(Embracing Risk)」が開催されました。TOMODACHI新生リーダープログラムのアラムナイ(過去のプログラム参加者)によって企画・運営された同サミットは、今回が初開催となり、60名を超える同プログラムおよびTOMODACHI-Mitsui & Co.リーダーシップ・プログラムのアラムナイおよび米日カウンシルの40歳以下にあたるアソシエート・メンバーらが参加しました。サミットは、アイリーン・ヒラノ・イノウエ米日カウンシル会長から送られた「居心地の良い場所(コンフォート・ゾーン)から踏み出すこと、協力すること、広い視野をもつこと」の3つのメッセージと共に幕を開けました。
サミット前日には、「食を通じた外交」プログラムを通し、日系アメリカ人が経営する2つの企業、マカダミアナッツチョコレートで有名なハワイアンホースト社(1920年創業)、パンの製造・販売事業を行うキングス・ハワイアン社(1950年創業)を訪問し、工場見学を行いました。
サミットの本会議は、「リスクを恐れないこと」をテーマに、8月20日に開始しました。終日を通して日米関係従事者や日系アメリカ人が日々重要だと感じる題材について議論しました。まず、日系アメリカ人の登壇者達がそれぞれ自身の経験の中で、リスクを取った経験を共有し、何故日本人や日系人がリスク回避型の選択をしやすいのか、そしてその背景となりうる文化的・社会的要因について議論しました。
ディスカッションでは主に、次の4つの題材がテーマとなりました。
1点目の「日本におけるダイバーシティー(多様性)」では、少子高齢化、移民政策、二重国籍の問題について、2点目の「ソフトパワーとしての若者による市民運動」が次世代を動かす原動力になりうることについて、3点目の「世代間の架け橋」では、組織の終焉の危機を常に意識しながら、逆算して、どのように事前に防ぐことが出来るか、そして意思決定の場に若手社会人やリーダーの声を反映することの重要性について、そして最後、4点目は、「起業家精神(アントレプレナーシップ)」を取り上げ、起業家精神や考え方自体が日本に根付いていない中、U40のメンバーがどのようにサポートできるかについて議論しました。
サミット開催中、TOMODACHIアラムナイ・リーダーシップ・プログラムの新たな取り組みである、地域の枠組みが紹介され、今回日本の各地域から参加したアラムナイの代表が、日本の社会や文化、考え方を発信する重要な役割を果たしました。
最後のセッションでは、各地域に分かれて実施されました。日本のグループは、TOMODACHIアラムナイを代表し、メンターが各地域の特徴や課題について話し合い、今後地域のTOMODACHIアラムナイの学生と共に、今年1年間の計画や目標を共有しました。特により繋がりの強いネットワークを構築する為に、対象を1地域に限定せず、地域間で協力し合うことで、より若い世代と若手社会人を結ぶシステムの構築方法を模索しました。また、アラムナイは声を揃え、TOMODACHIプログラム参加者との1人1人との交流を心待ちにしている旨を共有しました。またTOMODACHIプログラムの経験が、参加者にとって一度限りで終わらないよう、次へと繋がる為に、サミット開幕時にアイリーン・ヒラノ・イノウエ会長が述べた、広い視野をもつこと、ここにいる意味をメンタ―として全うしたいと決意を新たにしました。
U40サミットでのTOMODACHIアラムナイの参加は、プルデンシャル財団のTOMODACHIアラムナイ・リーダーシップ・プログラムの支援により実現しました。