TOMODACHIアロハ・リーダーシップ・プログラムの参加者が、TOMODACHIハワイ・レインボーキッズ・プロジェクトのアラムナイと東北で再会
2015 TOMODACHIアロハ・リーダーシッププログラム(TALP)の一環として東北地域を訪問していた12歳から22歳までの6人の学生とシャペロンのダニエル・ウォン氏が2015年7月15日に帰国しました。今回の訪問の目的は、同じくTOMODACHIイニシアチブのプログラムであるハワイ・レインボーキッズ・プロジェクト(RFJK)の参加者と再会し交流することでした。RFJKはハワイで開催され、東日本大震災及び大津波で被災した日本人の学生にハワイへの訪問を通して精神的・体力的に回復する機会やハワイの文化について学ぶ機会を設けるものです。RFJKを通して出会った日本の友達に、今度はハワイ在住の学生が自ら東北を訪問し会いに行く本プログラム(TALP)は今年で3年目となりました。
今年度のTALP参加者は一週間という短期間で、宮城県仙台市、松島町、石巻市、そして福島県の一部を訪問するという多忙なスケジュールに追われました。参加者は一日目を仙台市で過ごし、夕食にはTOMODACHIから数人の代表者も同席しました。その後参加者は4日間かけて石巻市を周りました。参加者の一人であるシェイナ・キム氏は牡鹿町までの道のりについて「何キロも誰もいない道が続いた」と振り返っています。4年前に津波に襲われて以来牡鹿町を訪問した外国人は少なく、その中でTALP参加者は牡鹿町を訪問した数少ない外国人となりました。また、参加者は牡鹿中学校を訪問し、そのコミュニティーが災害から徐々に回復しつつある光景を見て勇気をもらいました。牡鹿町の人々は町を活気づけるために「サンマdeサンバ」という踊りを作ったとのこと。TALP参加者のために特別に踊りが披露され、参加者は簡単な振り付けまで教わりました。「あんなに団結しているコミュニティーは見たことがない。自分たちで希望を持ち続け、前進していることは本当に素晴らしいことだ」と参加者の一人、サラ・タマシロ氏は述べました。
参加者は石巻市女川町も訪問し、小さな漁業港では漁師から彼らの生活について話を聞き、旭ヶ丘の仮設住宅では住民にUlupalakuaというフラダンスを披露し「アロハ・スピリット」を送りました。その後参加者は南三陸町に出向き、長須賀海水浴場(つながりビーチ)にて津波で残された破片や瓦礫などの清掃活動を行う『南三陸シーモンキー』と共に清掃活動に取り組みました。次の日、参加者は一日だけ仙台市にもどり、その後福島県へ移動しました。参加者は途中で新地町に立ち寄り、仮設住宅に住む老人と話をし、Ulupalakuaの踊りを教える機会がありました。その後参加者はいわき市に到着し、今年7月に9回目のRFJK参加者としてハワイを訪れる学生数人と交流しました。最後の数日間は松島町と仙台市にて過ごしました。帰国前日の夜、近辺に住むRFJK参加者が集まりTALP参加者との最後の再会パーティーが行われました。
TALP参加者は日本のどこを訪問しても暖かく迎え入れられ、笑顔と前向きな眼差しに囲まれました。RFJK参加者と再会しただけでなく、彼らの故郷を訪問し、彼らが過去4年間にどのような経験をしてきたのかを学び理解する機会は、ハワイの参加者にまだ整理しきれていないほど多大な影響を与えました。TALP参加者はこの経験によって心を動かされただけでなく、一生に残る辛い経験をしたにもかかわらず日本の学生が見せた強さに感銘を受け、それまで当たり前だと思っていた家族、友達、そして故郷にもっと感謝し大事にしなければいけないと感じたと述べました。