「TOMODACHI-Dow Women’s STEM Leadership and Research Program」最終報告会を開催
2025年3月27日、「TOMODACHI-Dow Women’s STEM Leadership and Research Program」帰国報告会が都内で開催され、プログラム参加者・関係者を含む約20名が参加しました。
報告会では、参加者を代表して安部七海氏が、2025年2月から3月にかけて実施されたテキサス州ライス大学での研究インターンシッププログラムについて発表しました。アメリカの研究室での経験やテキサス州ヒューストンのダウ・ケミカル社訪問などを紹介した他、米国研修の経験から得た日米の女性研究者の違いや、将来の展望などの考えについても共有しました。
プログラムでの学びを振り返り、安部氏は次のように発表を締めくくりました。「このプログラムは、まさに人生を変えるような経験でした。最先端の国際的な研究室でのリサーチを行い、9名の刺激的な参加者をはじめとする多くの人々とアイデアやキャリアについて語り合う中で、物理学への情熱がさらに強まり、物理学者としての道を進む決意がより一層強いものとなりました。また現地の文化に触れたり、アメリカの博士課程の学生の生活を学んだりする中で、将来的にアメリカで博士号を取得することを真剣に考えるようにもなりました。高校時代、物理を志す女子生徒は私ひとりで、孤独を感じることもありました。しかし、このプログラムを通して、多くの女性の理工系学生や研究者とつながることができ、自分の進んでいる道は正しいのだという自信を持つことができました。」
ハイブリッド形式で開催された本報告会にはプログラムを支援するダウ・ケミカル社員も多く参加しました。会の後半では、ワークライフバランスや職場環境などについて、活発な議論がなされました。最後に、米国研修を終えた今、STEM分野の女性として、日本や所属大学において自身ができることは何か、と問われた参加者は、次のように答えました。「ライス大学では、周囲の人々が喜んでサポートしてくれました。将来は日本で教授になりたいと思っており、自分も若い世代のサポートをしたいです。」