第66回日米学生会議、ワシントンDCにて幕を閉じる
第66回日米学生会議(JASC)はアイオワ州デモインにて幕を開け、現地でアメリカ政治における党員集会制度について学び、ワールド・フーズ・プライズにて農業と持続可能性について意見交換をし、ネイティブ・アメリカン居住区の訪問を通してアメリカが誇る多様な文化に触れました。その後、参加者はカリフォルニア州サンフランシスコに移動し、企業訪問、レセプションパーティー、シンポジウムなどに出席し、現地に住んでいる家庭にて短期のホームステイを行いました。
「JASCの活動が開始して以来、今まで自分が経験したことと違うまったく新しいことに多々直面し、この会議が生涯忘れがたい経験となったことは間違いありません。多様な討論に参加し、様々な場で活躍しているJASCの卒業生と出会えたことは、自分の成長につながる大きな糧となりました。」―金高 霞
3つ目の訪問地、ニューヨークでは9.11メモリアル博物館のツアーのほか、キャリア選択や、戦後の米日関係についてのパネルディスカッションも開催されました。
8月20日にはワシントンDCでファイナルフォーラムが行われ、約4週間にわたった本会議の統括と分科会活動での成果を広く社会に発信する機会となりました。今年の分科会は「芸術とアイデンティティ」、「環境問題における国家、企業、市民の役割」、「移民の功罪と展望」、「現代における歴史教育とその社会的影響」、「正義と道徳」、「日米関係におけるスマートパワー」、そして「技術進歩と社会」の7つです。
ファイナルフォーラム後、日本大使館が参加者たちをレセプションに招待しました。泉博康首席公使が歓迎の言葉を述べ、カート・トン前在日米国大使館首席公使が乾杯の挨拶をしました。その後、両国の実行委員が会議を通じて得た成果や、プログラム終了後に他の学生たちに何を学んでほしいかを語りました。異なる文化背景を持つ学生が共に分科会活動をする中で壁に直面することもありましたが、自分自身を見つめて新たな発見をすることも多く、これから生涯にわたる友情を築けたというコメントが非常に多く寄せられています。TOMODACHIイニチアチブは一部資金援助を通じて2014年度の日米学生会議を支援してきました。